楽しみながら町の活性化を目指す

 IGR岩手川口駅から真っ直ぐに抜けた先、白壁に囲まれた明るい広場。「ぬくみの会」ののぼりはためき心地よい賑わいを生み出します。

「ぬくみの会」会長であり、飲食店「Bons Rapports(ぼん らぽーる)」オーナーの圓子理江子さんからお話を伺いました。

飲食店「Bons Rapports(ぼん らぽーる)」オーナーの圓子理江子さん

——「ぬくみの会」について聞かせてください。

当初、私がお店の企画として始めた勉強会やワークショップに定期的に通ってくださる方々とお話しするうちに、皆さんが様々な資格や特技を持っていることに気づきました。しかし、それを十分に活かせていない状況でした。それは非常に惜しいことだと感じたので、皆さんにお声がけし、一緒に始めたのが「ぬくみの会」です。

「自分たちの生きがい」をモットーに5人でスタートしましたが、今では会員は19人、最年長は87歳になりました。 「ぬくみの会」は、皆さんとほっこり心地よく、温かな繋がりを育んでいけたらという思いを込めて名付けました。

まずは自分たちが楽しみ、その輪をたくさんの方にも広げていけたらと思っています。盛岡の会員が多いのですが、皆さん「岩手町を一緒に盛り上げていきたい!」と思ってくださっていて、本当にありがたい限りです。

「ぬくみの会」秋祭り、のぼりが目印

——活動内容は?

主にクラフト市とワークショップを開催しています。内容はその都度企画していますが、今回は秋祭りなので、子どもも楽しめるよう縁日コーナーも用意しました。

昨年は、外部講師をお招きし、健康セミナーを企画しました。体の神経がいかに大切か、そしてそれをしっかりメンテナンスすることで体を整える、というお話をしていただきました。

今年は、心身共に健康であってほしいという想いを込めて、「健幸(けんこう)セミナー」とクリスタルボウルの演奏会を開催しました。公民館の畳の部屋で、参加者は思い思いに寝転がったり、好きな姿勢でリラックスし、クリスタルボウルの音色に癒やされていました。

「ぬくみの会」秋祭り、縁日コーナー

クリスタルボウルの演奏会

クリスタルボウルの音色でリラックス

——飲食店「Bons Rapports(ぼん らぽーる)」について

Bons Rapports」というのは、フランス語で「素敵なご縁」という意味です。

ご来店してくださったお客様とのご縁はもちろん、食材もご縁だと思ってるんですね。その季節でしか味わえないものとか、その土地ならではのものを大切にしたい、そういう気持ちで名付けました。また、ただ食べるだけではなく、食材を育ててくださった方の思いや季節を感じ楽しみながら、食を通して内面から健康的に心豊かになって頂けたらうれしいなとお料理をお出ししています。

「ぬくみの会」秋祭り、白壁の蔵の前で

——今後の活動予定を教えてください。

11月に2日間、川口公民館にてクラフト市とワークショップを開催します。「ぬくみの会」が5年目を迎えるため、5周年記念イベントとして企画しています。

SDGsにも積極的に取り組んでいます。持続可能な社会への貢献も活動の柱の一つです。毎年、収益の一部を岩手町社会福祉協議会へ寄付しているほか、ペットボトルのフタを集めて「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄付する活動も継続してきました。

「ものを大切にする」という点では、着物や帯をリメイクした洋服やバッグ、タペストリーなどを販売したり、フリーマーケットで古着を販売したりしています。 今では、イベントを心待ちにしてくださる方々も増え、大変うれしく思っています。これからも様々な方とのご縁を大切に、私たちができる範囲で、少しでも町の活性化に繋がるよう活動を続けていきたいです。今後も笑顔があふれる活動を展開していきます。

 

 

 

 

「ぬくみの会」秋祭り、古着と蔵

「ぬくみの会」秋祭り、帯リメイク

圓子さんがお召しになっていた青いワンピースも着物のリメイク。また、キツネのブローチは、ファインドール講師の会員の方が「きつね踊り」が有名な川口のお祭り用に製作されたというお話でした。

特技や資格を活かしながら、自身も楽しみ、町の活性化を目指す「ぬくみの会」の活動にぜひご注目ください。

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