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わたしの「やりたい」を見つける居場所

取材先:
いわてユースセンター ミライト

若者たちが自分たちの手で作る、ユースセンター始動

「元自動車販売所だった面白い建物を、若者たちがリノベーションして面白い場所を作っている」

と町の人に紹介されやってきたのは、町の中心部にある「いわてユースセンター ミライト」。「学校でも家でもない、中高生が自分らしくいられる第3の居場所」としてNPO法人SETのメンバーが立ち上げた場所です。

「Kin Doo」という、岩手町を愛する移住者や地元の若者で構成される有志団体もここを拠点としています。「ヒト」「モノ」「バショ」をつなぎ、岩手町を盛り上げたい。そんな一心で活動をしている団体です。いわて町ラボ(リビングラボ)「町産材の活用」プロジェクトを通して、町産木材で町内の家具工房(T-Factory)により10台製作された、木造移動式組立屋台(以下リヤカーゴ)の貸し出し管理を担っています。

地元の大工さんの手を借りながら自分たちでDIYで形にしている空間

1階は町に開かれた場所としてふらっと立ち寄れる公民館のような活用や、イベントやワークショップを行う場所として使われ始めています。

2階に上がると、「みんなの図書館」があります。ここには、近所の人たちから寄付された様々な本が並び、読書をしたり勉強をしたりできるスペースもあります。運営メンバーとおしゃべりしたり、友達と何気ない会話をしたり、アットホームで居心地の良い空間です。

運営メンバーの1人の川島レラさん

ユニークなのが、この場所の運営スタッフの何人かは、ここにシェアハウスとして住んでいるということ。リーダーの上田彩果さんは、東京の町田市から移住してきたこの場所の立ち上げメンバーで、前から彼女自身も挑戦してみたかったというコーヒースタンドを、1階で実践していました。訪れた近所のご夫婦も、上田さんがゆっくりコーヒーを淹れるなかおしゃべりを楽しんでいます。

コーヒースタンドはまだまだ始まったばかり。これからもっと色んな人が遊びにくる場所にしていきたいと語る上田さん。

3階には、地元の家具職人と作った「リヤカーゴ(移動式屋台)」が。ちょっとした「商い」をしてみたい町の人に貸し出しているといいます。この取材をした翌日も、町の人が屋台を借りて駐車場で小さなコーヒースタンドを開くよう。

これまで中心市街地をはじめとした町内活性化に寄与したいと考える町のみなさんに使っていただくことができ、その数は、のべ92台・のべ22組(2022年8月から翌年1月まで)。個人の「町へ染み出す活動」がここから広がっています。

※リヤカーゴ(移動式屋台)は、軽自動車に1台収まるコンパクトなサイズです。岩手町 みらい創造課へ問い合わせることで現在は無料で借りることができます。

リヤカーゴ(移動式屋台)。ここは、若者たちのやりたいことを実現させるまるで「町のツール倉庫」のような役割も担っているようです。

まだまだ立ち上がったばかりの「いわてユースセンター ミライト」。壁にはびっしりこれから「やりたいこと」の夢が書かれていました。今後の活動が楽しみな場所のひとつです。

ご相談・お問い合わせ

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