このツアーは、3月に実施したオンライン説明会の次の段階として、実際に岩手町に来てもらい地元の農家や町を体感してもらう一泊二日のツアーです。ツアーにはオンライン説明会にも参加してくれた2名を含め、関東圏から4名が参加してくれました。
岩手町どころか、岩手県に来るのも初めてという方もいらっしゃって、岩手町での暮らしや岩手町の農業について改めて説明するオリエンテーションから始まりました。
その後、岩手町の地形や農業に大きく関連のある一方井ダムを見学し、お昼は街の駅よりーじゅにて、株式会社肉のふがね代表の府金伸治さんから自身の事業内容や岩手短角和牛の生ハム「CECINA」の誕生などについてお話を伺いました。
肉のふがね特製のお弁当を食べながら「熱い思いに感激した」「お弁当がとてもおいしい!」と、参加者の方からいい反応が返ってきました。
午後は農業体験です。
横澤稔秋さんの農園で、横澤さんや農園のスタッフの方たちとお話をしながら、畑に支柱を刺してそら豆の茎部分を固定する作業を体験。みなさん、農業に親しみがある方ということでとても手際がいいです。
農作業体験の後は、交流会です。本来は食事をしながらの懇親会を予定していましたが、新型コロナウィルス感染症拡大予防の観点から、農家の武田侑二さんと、有限会社ハッピーヒルファーム千葉雄大さんを交えて、意見交換となりました。
岩手町での耕畜連携の取り組みや、「野菜の肥料が年間どのくらいかかっているか」など具体的な話が交わされ、岩手町での農業の実情を感じてもらうことができました。
夜は、黒石温泉ホテルに宿泊。
次の日は、オンライン説明会にも登壇していただいた十和田果樹園さんにお邪魔しました。
ちょうどリンゴの花が咲いている時期で、十和田さんと果樹農業や就農について話をしながら園内を散策しました。
最後に道の駅石神の丘のレストランで昼食を食べながら、ツアーを振り返ります。
ツアーを通して「岩手町の農家と交流ができて楽しかった」というポジティブな意見があった半面、「もっと農家の方と話がしたかった」「農地取得の実際についてもっと説明してほしい」といった課題点も出てきました。
今回、町外の方へ向けた就農のためのツアーを初めて行いました。一泊二日の限られた日程で、紹介しきれない場所や人も多々あったものの、「果樹農家さんとふれあい、果樹にも興味がわいた」「山並みがキレイで感動した」「丁寧にガイドしてもらって満足」など、おおむねよい反応をもらうことができました。
内容や進め方にまだまだ課題はあるものの、担い手育成プロジェクトでは今後もこのようなツアーを重ねていく予定です。