未来の教室 第1弾 SDGs×PBL
「SDGsをテーマに、地域での実践プロジェクトを考える」
2021年7月5日(月)、沼宮内高校にて1年生と2年生を対象とした3回目の授業(基礎編の最終回)が行われました。
今回のテーマは「企業のSDGsへの取組」。
SDGsの取り組みに積極的な大日本印刷株式会社、株式会社アイネス、シナネンホールディングス株式会社の3社から、SDGsの取り組みについて教えて頂き、各社から示されたお題について、みんなでアイデアを出し合いながら、町とのコラボ企画を検討しました。
この一連の授業では、「知る」「考える」「行動する」というプロセスを大事にしています。
まず、「知る」のプロセスでは、オンラインで各社と教室を繋ぎ、ご担当社様からSDGsの取り組み内容と、それぞれの取り組みの背景などについて教えて頂きました。
ついで「考える」のプロセスでは、各社の抱えている課題をお題の形式で示して頂き、グループに別れて書記やタイムキーパーなどの役割分担を決め、そのお題について話し合いました。端末を使いこなして検索しながら話し合いを深めている様子が見られました????
※各社のお題一覧
〔大日本印刷〕
インドネシア・タイ・台湾・マレーシア・ベトナム・インドの小学校と接点のある我々のサービスですが、
1) このような国とどんなワークショップを開催できたらいいと思いますか?
2) 各国の子どもたちにどんなことを聞いてみたいですか?
〔シナネンホールディングス株式会社〕
私たちは従来のエネルギーに加えて、再生可能エネルギーの提供に力を入れています。最近では微風でまわり、発電・蓄電できるマイクロ風車の事業をこれから本格的に注力しています。発電量は風車部分で500W、太陽光パネルを入れると435W、合計で935Wが1日で発電できます。まわる時の音がなく、静音性が高いこともあり、街中での活用も期待されています。風が吹けば24時間まわります。太陽光のように時間制限はありませんが、安定して風が吹くかは天候次第、場所次第になります。そこで、岩手町でこれを活用するとしたら、どういった場所にマイクロ風車を設置でき、どんなシーンで蓄電した電気を使うことができるか、アイディアいただければ幸いです。また、他の県や海外での活用についてもアイディアがありましたらよろしくお願いいたします。
〔株式会社アイネス〕
岩手町の「石神の丘美術館」を中心に、サイバー地域ゲームが作れないでしょうか?是非アイディアを教えて下さい。イメージは下記の通りです。
・町の名物をクイズ化してオリエンテーリング的に描くクイズポイントを巡り、ゴールは美術館にする(名物も教えて下さい!)。
・クイズに正解すると「ARキャラ(このデザインも募集します)」がもらえ地域ポイントが加算されます。勿論ポイントで町のお買物が可能です。
・サイバー空間の仕組みは、隣町や世界の他の街ともつながることが出来ます。拡張性についてもアイディアを頂けると嬉しいです。
そして、「行動する」のプロセスでは、話し合いの結果を提案書として整理し、その内容を代表のグループが発表しました????♀️????♂️
学生から3社宛に提案したプロジェクトの数は1, 2年生合わせて全部で15件!
プロジェクト名には「SAVE THE FOREST」「みんなでワクワクプロジェクト〜ポイントゲット〜」「Big dream プロジェクト」「The world is online.」などがありました。
提案シートは各社に届けられ、後日フィードバックを受けて戻ってきます!????
柳沢先生が未来の教室を通じて何度も繰り返しお話されている「資料作成が重要」ということを実感するチャンスですね????
資料は人の手を渡ることで、多くの人に見てもらうことができる可能性を秘めています????
なお、前日の7/4(日)には、一般向けの同じ授業が森のアリーナにて開催されています。
一般向けの授業から提案されたプロジェクトの数は6件。話し合いの最中に企業の担当者様に直接質問を投げかけたり、みなさん積極的にアイデアを出し合っていました????
沼宮内高校の総合的な探求の時間でおこなってきた「SDGsをテーマに地域での実践プロジェクトを考える。」の基礎編は今回が最終回でした????
8/1(日)、いよいよ高校を飛び出し、プラザあいにて一般参加のみなさんと合同での実践編が開催されます!
地域の大人と高校生がお互いに学び合っていきます〜????
→(有)ラウンドテーブルコム社HPによる開催報告