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沼宮内高校×地域の新しい学びのカタチ [未来の教室 第1弾 開催報告] その1

「SDGsをテーマに地域での実践プロジェクトを考える」と題して、「未来の教室」の第1弾が始まりました。

岩手町では「未来の教室」として、学校教育×地域の連携による新しい学びの場づくりをスタートしました。

「未来の教室」では、大学の先生や各分野の専門家などを講師としてお招きし、幾つかのプロジェクトを進めていきながら地域への理解を深め、実践を通じた学びの楽しさを感じてもらうことを目的としています。今年度は、デジタル地図や映像編集など複数の切り口から第4弾までの授業を展開していく予定です。

沼宮内高校では「総合的な探求の時間」を活用して、主に1, 2年生を対象とした授業を実施します。そして、「未来の教室」のスペシャルなところは、高校での授業と町の事業(町民等を対象とした講座)がコラボレーションするところ。高校で実施した授業と同じ内容の講座を、一般向け(小中学生も参加OK!)にも開催します。

基礎編(3回)は、高校生と一般とで各々分かれて実施しますが、実践編では、基礎編を学んだ沼宮内高校の有志の学生と町民等が相互に交流しながら一緒に活動に取り組みます。一般の方は高校生がどんな考えを持っているのか、高校生の方は地域にどんな大人がいるのかをそれぞれ知ることができるチャンス!

本記事では、未来の教室 第1弾「SDGsをテーマに、地域での実践プロジェクトを考える」の模様をお届けいたします!

 

基礎編 第1回

5月17日(月)、沼宮内高校1・2学年の生徒を対象に、基礎編 第1回「絵本で学ぶSDGs(SDGsを知る)」が開催されました。

首都圏での緊急事態宣言延長に伴い、講師の先生方は岩手町に来ることができなかったのですが…

沼宮内高校の先生方が、パパっとオンライン対応をしてくださいました!!

「未来の教室」では、PBLの考え方に基づいて授業を行います。PBL(project-based learning)とは課題解決型学習のことで、近年注目されている学習手法の一つです。この言葉に馴染みのない方もいるかもしれませんが、何も特別な方法ではありません。

PBLでは、自ら課題を設定し、それを解決するためにプロジェクトを立ち上げて仲間と役割分担を決め、必要な知識や情報を適宜学びながら計画、実行そして発表を進めていきます。実際の現場・現実の課題解決を通じて学びを深めていく学習方法がPBLです。

まず知識や情報を一通り学び、その後各々が自身や社会の課題に向き合っていく一般的な教育課程とは少し異なる発想の学習方法なので、最初は戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、私たちの日常生活、社会人としての仕事や生活の現場は、常に「正解のない様々な問題を解決するためのアプローチをその都度探りながら身につけていく」実践の積み重ねだということに気がつくと思います。

各回の授業では、「知る」「考える」「行動する」というプロセスを大事にしています。

まず始めに、「知る」の段階として「ステラとカモメとプラスチック」という絵本、そして企業のSDGsの取り組みを題材に、SDGsの実践例について学びました。

次いで、「考える」の段階では、グループに別れて進行係を中心にディスカッションを行い、夢のプロジェクトを検討しました。

そして、「行動する」の段階として、ディスカッションの内容を記録係がしっかりとメモに残し、それを発表係が全体に向けて発表しました。

進路を見据えた様々な活動に忙しい3年生たちは、基礎編3回のうち、半分の時間に短縮した第1回目の授業だけに参加。今後行われる第2〜3回目の授業が気になる3年生は、息抜きがてら、一般向けに実施する町の講座にご参加いただくのも大歓迎です! 続きをやっていきますよ〜!

沼宮内高校での撮影協力 岩手町地域おこし協力隊:老松弘行墨谷風香

 

16日(日)に「プラザあい」にて開催した同じ内容の一般向けの講座には、小中学生〜大人まで幅広い年代の方にご参加いただきました!(ありがとうございます!)

SDGsの冒頭には「私たちの世界を変革する(Transforming Our World)」と掲げられています。
SDGsの達成に向けて、私たち一人一人が実際に自ら行動することで社会に変化をつくり出すことにこそ意味があるというわけです。
今回の授業では、子供も大人も一緒に、まずSDGsの実践例について学び、実際の行動を考えてみました。それが今後どんな深い学びやアクションにつながっていくか、楽しみに最後まで取り組んでみましょう!

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