【佐々木町長がラジオ出演!】岩手町が目指す姿、そのための取り組みとは?

毎週金曜11:30から放送されている、エフエム岩手「ゼロからはじめるSDGs週間」。

2021年4月9日の回に、佐々木光司岩手町長が出演しました!

【岩手町がSDGsに取り組み始めたきっかけ】

岩手町のみならず、どの地方のまちも、最大の課題は “人口減少による社会資源の減少”。
町の活力がどんどん小さくなり、失われていってしまう、というところにある。
そのため、どのまちでも、町の持続可能性を追求するということが重要。

【佐々木町長がSDGsを知ったのはいつ?】

2017年、57歳で役場職員を退職し、東京のあるビジネススクールへ飛びこんだ時。

 

【SDGsを知った時、佐々木町長はどう思った?】

SDGsのもともとの考えが、地球資源の枯渇。世界が日本人と同じ生活をしたら、地球が2.9個分必要だとそのビジネススクールの先生に教わった。そして、その考えの根本にあるのが、1972年にローマクラブから出された「成長の限界」というレポートだということを知った。
実は40年前、大学生の時、授業の教科書が「成長の限界」だった。そこで「あれっ!?」と思った。
地球資源の枯渇の問題を青年の純粋な心で学んでから、しばらくそのことを忘れていたが、ローマクラブのそのレポートがSDGsにつながると知り、頭の中にピカッと閃いたものがあった。

【岩手町の目指す姿】

その後岩手町に戻ったが、最初からSDGsで町政を進めていこうと考えていたわけではなかった。
人口が減少し、地域の活力がどんどん失われていく中で、「これからどのような政策を進めていったらいいだろうか」といった時に、「あるものを磨いていく、町の強みをどんどん大きくしていく、力をつけて価値を高めていく、そしてみなさまから『選ばれる町』になっていく」ということが大事だと思った。それが今、町が進めている「ブランディング」「シビックプライドの向上」に繋がっていく。
全く新しいことに挑戦していくのも時として大事だが、人的資源を磨きながらあるものを活かすということで「地に足のついたまちづくり」ができると考えた。

【岩手町の3つの強み】

「農業」「スポーツ」「アート」のカルチャー、すなわちこの3つの”文化”が突出しているのではないか。
2年前、これらを最大限に磨くことにまちづくりの道を見つけたいと思った。

岩手町特産のキャベツ「いわて春みどり」の令和2年度の販売金額は過去最高額となる19億6千万円を突破!

いわて国体以来、ホッケーが盛んな岩手町。多数のオリンピアンを輩出しており、2020東京オリンピックでアイルランド女子ホッケーチームのホストタウンにもなっています。

2020年9月1日に石神の丘がリニューアルオープンしました。2023年7月には開館30周年を迎えます。

【岩手町のまちづくりの中心を担う、みらい創造課とは?】

約2年前、令和元年度に役場の組織を改変して作った小さな課。
5人でスタートした。新しいまちづくりへの取り組み、旧来の企業誘致などのまちづくりを一手に引き受けている課。まちづくりのベース、そして推進役になるような事業。
まちづくりの他に、SDGs未来都市共創プロジェクトも引き受けている。
SDGsをツールとして、3つの文化をいかに磨き上げるとして去年7月内閣府に選定を受けてから始めた。

 

令和2年度みらい創造課メンバー

【SDGs未来都市に選定されてから約9ヶ月経過。手応えや具体的な取り組みは?】

地方創生交付金を頂けたおかげで、今までではできない規模の事業に取り組むことができている。
3つの文化の磨き上げの根底には、「まちづくりは人づくり」の考え方があり、人材育成に特に力を入れている。

「次の時代をたくましく生きる子どもを育てる」「大人も柔軟に次の時代・町で生き延びていく、そして、”楽しむ”、”楽しい町を創っていく”」

■まちの小さな起業塾
高校生〜大人までが集まり、「どういうプロジェクトをしたらこの町が楽しくなるか」「自分たちの町でできること」の軸でプロジェクトを考えて、実行し、発表して交流するというイベント。合計5つのプロジェクトが発足し、うち3つのプロジェクト「ボードゲームカフェ」「週末カフェ」「女性磨きイベント」が無事実行されました!

岩手日報に掲載されました!

■トークフォークダンス
試行的に行った。生徒/学生と地域の大人が1対1で同数集まり、向かい合って、ファシリテーターの指示のもとで、対話をするイベント。どんどん人を入れ替えながら、とにかく語る。

「またやりたい」との声を頂戴した。地元にいても、地元の大人を知らない。そして大人も、地元にいても、地元の子どもたちを知らない。そこに九州発祥のトークフォークダンスの手法で人づくりを進めていく。
本年度(令和3年度)から本格的に取り組んでいく予定です。下記動画からイベントの様子をご覧になることができます。

「ダンス」とありますが、踊ることはしません...!

■志塾
新しくビジネスを興したい人/今あるビジネスを大きくしたい人のための起業塾。令和2年度は町内/Iターン/Uターン人材11組12人が集まり、自身のビジョンを発表した。岩手町でのビジネス希望者が多数いることを把握できた。

塾長はクックパッド創業チームなど、多くのスタートアップの事業拡大フェーズを経験されてきた、株式会社54代表取締役の山口豪志さんです。 専門家によるサポート体制を充実させながら、今年度も新規募集を受け付けております。 お問い合わせや入塾希望はsdgs[アットマーク]sinka.social 志塾事務局宛/62-2111 岩手町役場みらい創造課宛までご連絡ください。

■リビングラボ
ヨーロッパを中心に、世界中で取り入れられているまちづくりの手法。数年前から日本のあちこちでも盛んになっている取り組み。町中で話し合い、新しいアイデアを創発しながら、新しいプロジェクトをどんどん立ち上げて実証実験をしていこうというもの。メンバーは町民が主体になって、行政が事務局として研究者や企業など他のステークホルダーの方がどんどん巻き込まれていく。実験をして、評価をして、軌道修正してやめたり。実験的なことを町中でやっていく。

SDGs未来都市共創プロジェクトの中心に位置付けている取り組み。
リビングラボをしながら、町民の意識改革やボトムアップをしていくことが狙い。リビングラボという新しい手法を取り入れることでまちづくりが活性化されるのではないかと考えている。

令和2年度は「農業」「森林・ものづくり」「健幸・スポーツ」「地域エネルギー」の4つのリビングラボを立ち上げ、現状と課題の分析、町をよりよくするためのアイデア出しをしてまとめた。

今年度からは具体的なプロジェクトを立ち上げて、実行していく中でまた課題を見つけて、それにアイデアを出して取り組んでいきます!

 

お読みいただき、ありがとうございました! これからの岩手町にぜひ注目していてください!

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