遊ぶ

町に点在する、世界の彫刻

取材先:
岩手町彫刻公園

外国の人もたくさんきて、本当に町に活気があって、毎日楽しかった

世界中から彫刻家が集まり、表現を高めあった時代があった。

 

写真提供:STUDIO PEOPLE

いわて沼宮内駅前に降り立つとまず目を惹くのが、大きく美しい野外彫刻です。実は、岩手町には町中外に約113点もの野外彫刻作品が点在しています。1973年から30回にわたり「岩手町国際石彫シンポジウム」が行われていたという岩手町。当時、国内では先駆けてアーティスト・イン・レジデンスの形式をとり、国内外からさまざまなアーティストが訪れ、約2ヶ月にわたり町内に滞在しながら、町産の黒御影石を主に使用し、それぞれの表現を披露していました。

滞在中は、ワークショップなどで町民と交流を深める機会もたくさんあったといいます。「外国の人もたくさんきて、本当に町に活気があって、毎日楽しかった」そう話すのは、アーティストのホームステイを受け入れていた町民たち。季節によって表情を変える作品たち、その一つ一つが、今でもそんな記憶と共に残っています。

当時制作された作品は、町に寄贈され、町役場庁舎前の石彫公園や町内の公共施設などに設置されました。その作品数は130点を超え、「彫刻によるまちづくり」の礎になっています。沼宮内駅から野外彫刻美術館「石神の丘美術館」までの歩道には、彫刻や休憩用のベンチなどが点在する「アートロード」が整備され、 道行く人々の癒しの空間になると共に、芸術との出会いを演出してくれます。岩手町を訪れた際は、まちあるきを楽しみながら、あなたのお気に入りの野外彫刻を探してみるのもおすすめです。

  • 『はばたき』新妻 實、アメリカ(1983)

  • 『輪』鈴木理恵子、愛知県(1987)

  • 『死的永生』孫 偉、中国(1997)

  • 『五層の風』佐光庸光、岐阜県(1988)

  • 『MUSTANG AND HIS STAR(野生馬とその星)』ミロスラブ・マレール、アメリカ(1989)

1 / 5

ご相談・お問い合わせ

ご相談・お問い合わせ

岩手町のSDGs未来都市の取り組みに関するお問い合わせは、以下よりお願いいたします。
地域間連携、町内外の事業者の方からのご相談などもお待ちしております。
※ご用件名に「きこえるいわて」と記入ください。

お問い合わせ