リビングラボ活動レポート

「美しい100年の森プロジェクト・チェーンソーの体験会」が開催されました (9/8)

2024年9月8日(日)、「美しい100年の森プロジェクト・森づくり研修会」(2日目・チェーンソーの体験会)を開催しました。

 

本研修会は、いわて町ラボ「美しい100年の森プロジェクト」のさらなる推進に向け、環境保全を行いながら次世代にも受け継がれる「自伐型林業」の手法を学び、岩手町の豊かな自然を後世に残すための研修会として、昨年に引き続き開催されました。

過去記事(第1回)はコチラから

 

 

講師について

講師を務めたのは、秋田市で林業に従事する伊藤良太さん、(一社)東北・広域森林マネジメント機構 代表理事の三木真冴さん、(一社)九戸山族—夏井蔵 代表理事の夏井辰徳さん の3人です。

参加したきっかけ

自己紹介タイム。参加者同士で交流を深めながら研修を進めます。

前回に引き続き、13人の参加者が町内外から出席。

参加者の皆さんに参加動機を聞くと、
●「初心者だけど、チェーンソーの扱い方を学びたい」
●「普段はサラリーマンだが、自伐型林業を学んでみたい」
●「小さい頃から山や自然が好きで、もっと山について学びたい」
●「自分の子ども、岩手町の子どもたちに、豊かな自然を残したい」
●「山を持っているのだが、実際どう手入れしていいか分からない」

など・・・。

今回チェーンソーに初めて触れてみる方や、森林所有者、林業従事者など、さまざまな動機で、研修会に参加していることが分かりました。

チェーンソーの構造、手入れについて学ぶ

チェーンソーの構造を紹介する伊藤さん(右)

午前中は、伊藤さんを講師に、チェーンソーの構造や安全装置、手入れの方法を学びました。

チェーンソーの操作実習

アクセル操作の指導を受けて玉切りを行う参加者

座学の後はフィールドに出て、①基本操作を学ぶ未経験者グループと、②除伐の実務を学ぶ経験者グループの2つに分かれ、安全な操作方法に関する実習をそれぞれ行いました。

※全員分のチェーンソーとチャップス(チェーンソー用ズボン)は講師から貸与。

さまざまなシチュエーションを想定した玉切り演習

作業姿勢、対象物の固定の重要性について学び、作業する経験者グループ

あっという間に玉切りされた木が積み上がりました

切り方について意見を交わす参加者

除伐と選木

腐朽菌(キノコ)が群がった朽ちた樹木を除伐する参加者

午後には、森林を管理する上で重要な「除伐」について学びました。
元気な山を保っていくためには、他の樹木の生長を妨げる樹木を間引く「除伐作業」が欠かせません。

森林には、スポンジのように雨水を貯え、時間をかけて川に流れだす機能(貯留機能)や、水質を浄化する機能、
洪水を緩和させる機能があります。

除伐の際には、「この山は自然の中でどんな機能を果たしているか、この木を何のために切るか(どういった役割があるのか)」と
いったことを考えて、残す樹木を選定し(選木)、除伐を進める必要があることを学びました。

山の中にある自然の理(ことわり)について考えてほしいと話す夏井さん(中央)

次回の開催

次回は9月29日(日)、「小型運搬機械・ウインチを使った集材・搬出の体験会」の開催を予定しています。
※定員に達したため、申し込みは現在終了しています。(2024/09/09)

トピック「森林資源活用体験会」

また10月下旬には、森林空間の中で、コマづくりやものづくりを行う「森林資源活用体験会」を予定しています。
ぜひご参加ください。(詳細が決まり次第、お知らせします。)

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