岩手町リビングラボ「岩手町まるごと健幸フィールド化プロジェクト」の一環として、e-Sports(※1)の実証実験を行いました。
町民の健幸増進を目的としているこのプロジェクトでは、すでにテレビ岩手のウォーキングアプリ「5きげんウォーク」を活用した実証事業を展開中で、2,000名を越える方々が健幸ウォークに取り組んでいます。
今回はプロジェクトの第2弾として、e-Sportsを通じた健康づくりの実証実験を行いました。
実験はNTT東日本株式会社様のご協力のもと、2022年2月17日〜18日の2日間の日程で、「ゆはず交流館2F視聴覚室」にて実施しました。
実験は2部構成とし、第1部では、健康ゲーム指導士からサポートを受けながら「グランツーリスモ」と「太鼓の達人」の体験会を行いました。
「グランツーリスモ」は幅広い年齢層に愛されている運転シミュレーションゲームです。
新型の車種から旧式の車種、街でよくみるコンパクトカーなどが運転できるゲームとなっっており、実際の車と同じハンドルとペダルを使って、リアルな自動車レースを体験していただきました。参加者の方々からは、昔憧れていた車種や、普段乗られていないメーカーなどを体験したいとのお声が出たり、レース中は指導士の実況で歓声が響き渡るなど盛り上がりをみせました。
「太鼓の達人」はリズムに合わせて太鼓を叩く、演奏シミュレーションのゲームです。リズムに合わせて上手に叩くことができた回数がポイント化されるゲームとなっており、こちらもポイント数を競う対戦形式にて行いました。
曲のテンポに合わず苦戦する方や、多くのポイントを稼ぎ圧勝する方がでるなど盛り上がりをみせました。また、プレイヤー以外の方からリズムをとる手拍子や相槌などがでて、終始、賑やかな時間となりました。
第2部では、「グランツーリスモ」と「太鼓の達人」に加え、VR(※2)やタブレットPC(※3)を使ったゲームなどのコーナーを設け、自由に回って気になるゲームを体験していただく場としました。
これらの実験では、参加者の方々にスマートウォッチ(※4)を着用してもらい、時系列でバイタルデータを収集することで、ゲーム中の心拍数などを記録しました。
このことにより、各々のアクション(ゲーム体験など)を行なったときの心拍数が軽い運動を行った時と同じ数値を示していることが確認されるなど、e-Sportsの健康増進効果が確認できるデータを得ることができました。
末筆ながら、この度は多くのご参加を賜り、大変感謝申し上げます。
来年度のリビングラボにつきましては、体制が大きく変わり、「いわて町ラボ」という名称で新たに動き出します。
町民参加型のさまざまなプロジェクトを準備して参りますので、今後もぜひご参加賜りたく存じます。引き続き、応援をよろしくお願い申し上げます。
※1 e-Spotrs(イースポーツ)とは、コンピューターゲームをスポーツの競技として捉えた名称です。
※2 VRとは、バーチャルリアリティの略で、日本語に訳すと「仮想現実」という意味となります。今回の実験では専用のゴーグルを装着してもらうことで、視界の360度がジャングルやヨーロッパの美しい街並みに移り変わるなど、3Dよりも迫力のある映像を楽しんで頂きました。
※3 タブレットPCとは、スマートフォンを少し大きくしたような見た目の電子機器のことです。iPadなどが有名で、スマートフォンとは違い、画面だけで操作ができるPCのことです。
※4 スマートウォッチとは、腕時計型の電子機器です。時計としての機能に加えてバイタルデータ(心拍数、血圧、心電図など)の収集や、万歩計、スマートフォンと連動してメールや電話の通知を受け取ることができるなど、さまざまな機能を持った機種が存在します。循環器科の医療機器として導入している病院も存在し、高齢者の方々の間では、日々の健康チェックのための利用が増えています。