ニュース&イベント

年代を超えて話し合える文化づくり トークフォークダンスin岩手町

2020年度に始まり、今年で3年目となるトークフォークダンスの取り組み。

本記事では、これまでの取り組みについてご紹介します。

トークフォークダンスとは

2重の円の形で着席し、「フォークダンス」をおこなうように、相手をリズミカルに変えながら「トーク(対話)」を行うことです。「お題」に沿って、1分間で自分の思い、考えを話します。

京都府の御池中学校が発祥で、「しゃべり場」という名前で実施していたものが、「トークフォークダンス」という名前になり今に至るそうです。

(参照:ベネッセ教育総合研究所 「第4回 地域との交流で多様な学びを生み出す”場”づくり https://berd.benesse.jp/special/manabi/manabi_17.php

岩手町立川口小学校で実施した様子。外側に大人、内側に子供が座りました。

岩手町では、年代・立場・価値観を超えた相手と「対話」を行える場を創出し、住民同士の信頼関係を構築し、人口減少社会に対応した持続可能なまちをつくっていくために、これまで、ファシリテーターにLOCAL&DESIGN代表の山口覚さんをお招きして町内各地で実施してきました。

「お題」は「最近ハマっていること」から、「給食、お弁当で好きなもの」、そして「ありがとう、ごめんなさいを言うなら誰に喋るか」といったテーマまで!

片方が話している時は遮らずにじっと聞く。いくつかの簡単なルールのもとで行われます。

山口さんは言います。「十人十色 という言葉があるように、考え方が違うこと、多様性を認め合える関係性、雰囲気を大事にしてほしい」

2020年度 〜まずやってみる〜

2020年度は、12月26日(土) 、27日(日)にプラザあい、ゆはず交流館にて、町のイベントとして開催しました。

地域の大人と子ども(小学生〜高校生)が1対1で向かい合って対話をするので、大人と子どもの人数は半分半分です。1日目は全体で22名、2日目は全体で24名が参加しました。終了後のアンケートでは、「次回もトークフォークダンスに参加したいと感じましたか」という設問に対し、「参加したい」「誘われたら参加する」を合わせて100%でした。

岩手町にもニーズはある。そんな感触を掴んだ1年目でした。

トークフォークダンスがどんなものか、また、参加したみなさんの反応を収めた動画です。(制作:STUDIO PEOPLE)

2021年度 〜対話の場を増やしていきます〜

反響を受け、2021年度も継続して実践しました!12月12日(日)に午前・午後と2回に分けて実施しました。それぞれ32名、40名が参加しました。

終了後のアンケートでは、「非常に楽しかった」「楽しかった」が100%で、満足度の高い結果が見えてきました。また、トークフォークダンスに対して、「学校、PTA、地域でも取り入れ人と人とがつながりを強くしていきたいですね」「大人だけでなく同学年の人とも話し合いをしてみたいです」「たくさんの業種の人たちに参加してもらえたら、もっと楽しいかなと思います」といったご意見をいただきました。

 

2022年度 〜各地で実施、輪をどんどん広げていきます〜

これまで土日のイベントとして実施してきたトークフォークダンスでしたが、学校の先生方のご協力の元、はじめて、平日に学校内の授業でも実施することができました!

2022年7月14日(木)川口小学校にて84名で実施しました。

2022年10月4日(火)、一方井中学校にて52名で実施しました。

終了後のアンケートの「参加しての感想」では、45件の回答すべて「非常に楽しかった」「楽しかった」という結果で、ご参加いただいたみなさまの満足度の高さが伺えました。

「普段あまり関わり合いのない中学生と話す機会がもて貴重な時間となった」
「10年20年それ以上の歳の差があっても楽しみながら答えられるいいテーマでこれからのコミュニケーションに役立てられいいと思った」
「自分と違う立場の人と話すことができてよかったです。また、大人が現実的に考えすぎていておもしろかったです。自分と意見が違ったりすることでより深く考えられておもしろかったです」
「知らない大人の人と話すことが苦手だったけどいろんな意見を聞けてすごく楽しかったです」

など、たくさんのご感想もいただきました。

2022年12月11日(日)、プラザあいにて36名で実施しました。

お題は、「今年いちばんのニュースについて」「こんな大人にはなりたくない」「子供に申し訳ないと思うこと」などなど。思ったことを素直に口に出していく和やかな空間がそこにありました。

 

—————

ファシリテーターの山口さんが本拠地とする福岡県福津市の福間中学校では、トークフォークダンスの取り組みを2011年から始め、今年で11年目!

(参照:西日本新聞「恋や仕事…中3と住民が本音で語る 福間中の名物行事「トークフォークダンス」」https://www.nishinippon.co.jp/item/n/425047/

岩手町でもこれまでの3年間7回実施し、のべ290名のみなさまにご参加いただきました。

今後は進行役を地域の方に行っていただけるような仕組みを検討し、「対話を軸としたまちづくり」をどんどん深めていくことを目指していきます。

 

■LOCAL & DESIGN Inc.  http://local-design.co.jp/

ご相談・お問い合わせ

ご相談・お問い合わせ

岩手町のSDGs未来都市の取り組みに関するお問い合わせは、以下よりお願いいたします。
地域間連携、町内外の事業者の方からのご相談などもお待ちしております。
※ご用件名に「きこえるいわて」と記入ください。

お問い合わせ