関わる

地域と自分の未来に耳をすませること

自分の興味関心から、あらためて岩手町を見つめ直すことで、自分自身のキャリア形成に繋げてほしい——そうした想いで実施されているのが「岩手町と僕らの未来開拓プロジェクト」(以下、いわぷろ)です。少子高齢化や都市部への人口流入などが問題視されているなか、未来の担い手である高校生たちに、自分自身の視点から町へとアクションを起こすことで、岩手町でのキャリアについて意識的になったり、または一度町を離れても、いつでも戻ってこれるような繋がりを育むことがこのプロジェクトの目的です。地域の未来に耳をかたむけることで、どのような自分が再発見されるのでしょうか?

岩手町と僕らの未来開拓プロジェクト(通称:いわぷろ)とは?

いわぷろは、地方における少子高齢化や人口流出に伴う衰退化を背景に、地域で活躍する人材育成を目的として中・高校生たちへのキャリア形成支援をする取り組みです。
岩手町の未来を担う若い世代に自分自身と向き合う機会をつくり、興味関心のある領域で岩手町で活動する可能性を探索することで、自分自身の「マイプロジェクト(以下、マイプロ)」へと展開していけるように、さまざまなプログラムやイベントを開催しています。

大学生が自分の人生を語る「自分プレゼン」で、高校生たちも自分の人生を振り返るきっかけに

岩手町では、中・高校生たちがキャリアへについて考えるためのいくつかの支援プログラムが実施されています。進路や未来について考える授業から、高校生と大学生がグループを組み将来について相談できる「だべり場」、3日間で中高生たちがやりたいことを計画から実行までやり遂げる「いわぷろ3days」、そして実際のアクション展開や地域の大人との交流まで、その活動は多岐にわたります。

高校生たちは、個人視点から地域の課題を見つけ、その課題を同世代や上の世代と議論することで、自分がどのように地域に関わっていけるのかを実際に体験していきます。そうした実践の経験から、高校生たちは自分と岩手町の関係性に耳を傾け、自分のキャリアに思いを巡らせることができるのです。

自分の興味関心がどのように繋がっているのか、マインドマップを描いてみる

町民や大学生と結ぶ関係性

いわぷろの活動では、学校内に留まらず、大学生や地域の大人との交流があることも重要なポイントです。例えば、大学生が自分自身の人生や進路を語る「自分プレゼン」。高校生よりも数年人生経験が豊富な大学生から、「なぜ大学でその分野を専攻しているのか」「大学卒業後にどのような進路を考えているのか」を共有してもらうことで、高校生はより具体的に自分の未来をイメージすることができるでしょう。

また、大学生たちは、高校生たちと一緒に町に出て地域と出会い、人づくりやまちづくりのアクションに「伴走」してくれる存在でもあります。岩手町の大学生と高校生の関係性は、いわばタテでもヨコでもない「ナナメの関係」であり、それは単なる先輩後輩の交流ではなく、地域の未来を楽しく一緒につくっていける関係性なのです。

大学生と高校生がグループを組むことで、「ナナメの関係」が育まれる

自分らしい町への関わり方を育むこと

岩手町の高校生たちは、いわぷろとマイプロを通じて、地域やそこに住む人々に改めて出会い、地域への愛着や自分なりの地域参画の在り方を育てていきます。

芸術・農業・スポーツをはじめとした岩手町に流れる雄大な文脈に意識をむけ、そのなかに自分と地域の未来の共鳴を聴きとろうとすること。未来に向けて、若い世代の希望や意思を地域として絶やさない取り組みをすること。いわぷろが目的とするのは、人と地域のしなやかな共存関係を育む下準備でもあるのです。

ご相談・お問い合わせ

ご相談・お問い合わせ

岩手町のSDGs未来都市の取り組みに関するお問い合わせは、以下よりお願いいたします。
地域間連携、町内外の事業者の方からのご相談などもお待ちしております。
※ご用件名に「きこえるいわて」と記入ください。

お問い合わせ