味わう

「いわて地産地消レストラン」二つ星レストランで舌鼓

取材先:
レストラン 石神の丘

小さな田舎町で農作業終わりに長靴でも来られるように、肩肘張りすぎないような場所であり続けたい

岩手町の食文化に出会える場所を

2022年に開業20周年を迎えた「道の駅 石神の丘」。道の駅の顔の一つでもある素敵なレストランがここにはあります。

「レストラン 石神の丘」は、いわゆる道の駅の“大衆食堂の味”をイメージしてひと口いただくと、その本格的な味に驚く場所です。町産食材をメインに使い、いわての食文化を大事に、こだわりをもって地産地消に取り組んでいることから、「いわて地産地消レストラン」の二つ星にも認定されています。

料理長を務めるのは、開業から今もなおここで20年間働き続けている高間木浩さん。手探りで始めた当初から、日々試行錯誤や改善を重ねて、町の内外からも多くの人が訪れる場所になっていったといいます。

地元の名産のブルーベリーやキャベツを使った「ブルーベリーカレー」や「いわてまちキャベ塩焼きうどん」。高級なフレンチレストランに来たかのような味わいが楽しめる「やまと豚ロースステーキ」など、メニューもひと工夫されたものばかり。

「小さな田舎町で農作業終わりに長靴でも来れるように、肩肘張りすぎないような場所ではあり続けたい、でも味にもこだわり続けたい」と高間木さん。

「町産食材を使おうとすると、やはり外国産の食材より高くついてしまう。でも、単価を下げて安い外国産の食材を使うのも、この場所でやる意味がない気もしてします。なので、少し高いという声ももらいますが、日常的に来ても払えるような価格帯で頑張っています」。

その言葉通り、レストランは地元の農作業の休憩にきたおじさんや町外からきた家族連れまで、いつもさまざまな人で賑わっています。

開業20周年に合わせて作った特別メニュー「産直野菜10種類と岩手町産ソーセージの焼きカレーゆうやけピコセット」は、産直の10種類の野菜と、町内のお肉屋さんが作ったソーセージをグリルした焼きカレー。

セットのドリンク「ゆうやけピコ」は料理長の高間木さんが、岩手町の美しい夕焼けにインスピレーションを得て作った、色が変化する甘くて爽やかなドリンクです。

「この場所があったから、この20年間ここを起点にいろんな面白い人たちと出会うことができた。何より、ここに暮らしている人たちは、岩手町を本当に好きで、愛している人が多いなぁと日々感じています」。

20年間、ここでさまざまな人を見てきた高間木さん。これからも、もっと多くの人に岩手町の食文化を届けていってほしい場所です。

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